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更新日: 2019年1月16日

薩摩街道筑後国境石(乙隈境石)(市指定建造物)

薩摩街道筑後国境石(乙隈境石)(市指定建造物)
薩摩街道筑後国境石(乙隈境石)(市指定建造物)
18.薩摩街道筑後国境石(乙隈境石)(市指定建造物)

 松崎藩の成立に伴い、延宝6年(1678)に薩摩街道が参勤交代道として定められると、街道沿いに新たに一里塚や国境石が整備されました。
 2001年から2003年にかけて、小郡市・筑紫野市の両教育委員会が共同で筑前・筑後国境石の解体調査と復元整備を行いました。筑後国境石は、三段の石積みの基壇の内側に、約2~2.2メートルの廻縁があり、その内側に一辺49センチメートル四方、高さ3.1メートル、重量約2.7トンの棹石が立つ構造であることがわかりました。棹石には、「従是南筑後國」と銘文が彫られており、ここより南側が筑後国の領地になることを示しています。建てられた年代は不明ですが、銘文を書いた久留米藩士佐田修平が活躍した期間を基に、文政~天保期(1818~1844)の建立と推定されています。なお、寛永3年(1750)に書かれた『米府年表』に 「乙隈村御境石」という記述があり国境石が設置されていたことが窺えますが、元禄14年(1701)作成の筑後国絵図には「国境杭」という記述になっています。つまり、当初、国境の標柱は木製であり、その後石製に変化したのだと考えられます。
 2本の国境石は、薩摩街道の歴史や景観を伝える貴重な建造物として、今なお小郡市と筑紫野市の境界にたたずんでいます。

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電話:0942-75-7555(直通) / ファクス:0942-75-2777
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