『小郡市史』のご案内
『小郡市史』全7巻と補遺編の主な内容のご紹介
- 第1巻 通史編 地理・原始・古代(1996年)
地理では地形や気候、宝満川の水と土地利用などについて書かれています。原始・古代では三国丘陵をはじめとする遺跡の発掘成果や文献をもとに、当時の人々の暮らしや信仰などを、大陸との関係も考えながら東アジア史の視点で見ていきます。
- 第2巻 通史編 中世・近世・近代(2003年)
南北朝両軍が激しく戦った大保原合戦、少弐・菊池・大内・大友など守護・戦国大名の争いと地域の武士団の動き、美麗田楽などの中世芸能、小早川氏・田中氏・有馬氏による領国支配、久留米藩の享保・宝暦一揆、筑後川の治水問題に取り組んだ政治家佐々木正蔵・田中新吾の活動、戦時下の生活など、中世から戦前までの地域の歴史を記述しています。また箱館戦争で赤十字思想を実践した医師・高松凌雲、文学散歩の詩人・野田宇太郎については特論を設けて詳述しています。
- 第3巻 通史編 現代・民俗・地名(1998年)
現代では戦後復興から5カ町村の合併、市制施行を経て現在に至るまでの小郡の歩みをたどります。民俗では聞き取り調査などをもとに、まつりと信仰、年中行事、伝説や方言などについて書かれています。また市内各地区の地名を網羅し、その由来などを検討しています。
- 第4巻 資料編 原始・古代(2001年)
国指定の上岩田遺跡・小郡官衙遺跡・下高橋官衙遺跡をはじめ、これまでの発掘調査の成果を旧石器時代から平安時代まで遺跡ごとに記述しています。井上薬師堂遺跡出土木簡の再検討、墨書・刻書土器一覧、筑後国を中心とした古代文献史料も収録しました。
- 第5巻 資料編 中世・近世・近代(1999年)完売しました
中世は家わけ文書(三原文書・屋山文書・筑後北野天満宮文書を写真版とともに掲載)、編年史料、考古資料で構成。近世は久留米藩浪人や松崎宿に関する史料、樺島石梁・真木和泉書状、高松凌雲関係の史料など。近代は筑前・筑後の国界問題、筑後分県運動、鉄道・水利・金融関係の史料、戦時下の村の記録など、いずれも通史編のもととなった史料が数多く掲載されています。
- 第6巻 資料編 現代・民俗・地名(2002年)
村の記録にみる終戦直後の生活の様子、警察予備隊駐屯地誘致の経過、5カ町村合併および市制施行時の記録など戦後の歩みを史料でたどります。民俗では市内各神社の境内にある狛犬や鳥居などの石造物を調査し、そこに彫られた文字や境内図を掲載。さまざまな文献にみえる小郡地域の地名なども収録しています。
- 第7巻 資料編 年表・総索引(2003年)
旧石器時代から平成までの、小郡を含む地域の歴史を一覧できる年表です。また第1巻から6巻までの総索引(人名・地名・事項)も併せて収録しています。
- 補遺編 考古・民俗・建築・文化財・年表(2017年)
考古では国指定の小郡官衙遺跡群(市内では小郡官衙遺跡と上岩田遺跡)をはじめ、第4巻刊行以降の発掘調査の成果を旧石器時代から近世まで遺跡ごとに記述しています。民俗では平成21年から始まった伝承調査事業で聞き取った内容を、「各地区の伝承」、「大正・昭和の小郡のくらしと民具」、「戦時中の小郡」に分けて記述しています。建築では市指定有形文化財に指定されている薩摩街道松崎宿油屋と、国登録有形文化財に登録されている松岡家住宅について、それらの建物の歴史と調査成果を指定・登録物件ごとに記述しています。文化財では市内に所在する国・県・市指定文化財と国登録文化財について、文化財種別ごとに記述しています。年表では平成15年7月から平成28年3月までの小郡市にかかわる事項を掲載。
販売価格 第1巻~6巻 各5,000円(税込)
第7巻 2,500円(税込)
補遺編 3,000円(税込)
第7巻 2,500円(税込)
補遺編 3,000円(税込)
本編8巻のほかに別冊も刊行しています
「豆田井手水論記録~近世の水争い・村の主体性と領主権力~」(1999年)1,800円(税込)
元禄年間、対馬藩田代領・久留米藩・幕府領の村々による水争いの記録。
「小郡市の美術工芸と建築~神社・寺院編~」(2000年)1,500円(税込)
「小郡の自然~身近な動物・植物~」(2001年)1,000円(税込)
販売場所
小郡市埋蔵文化財調査センター
郵送の場合は別途送料がかかります。
※ 在庫がなくなり次第販売は終了となります。予告等はありませんのでご了承ください。
このページに関するお問い合わせ
小郡市役所 文化財課 文化財係
〒838-0106 小郡市三沢5147番地3(小郡市埋蔵文化財調査センター内)
電話:0942-75-7555(直通) / ファクス:0942-75-2777
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