地産地消の取り組み
「地産地消」は、いまや見慣れ、聞き慣れた言葉となりました。簡潔には、「地域で生産された農林水産物を地域で消費しようとする取組」(農林水産省ホームページより引用)と言えます。学校給食での地場農産物の活用については、学校給食法の改正(平成21年4月施行)により、全国規模において地場農産物の活用に努めてきたところです。
地産地消の取り組みの効果
- 【生産者との結びつきの強化】
- ●「顔が見える」関係で、安全かつ新鮮な農産物を消費できる
- ●消費者と生産者の交流が図られ、食育の機会として利用できる
- ●地域の食材を活用して地域の伝統的な食文化の継承につながる
- 【地域の活性化】
- ●生産者との連携による地場農産物の消費拡大
学校給食での地場産物活用の意義
- ●児童生徒が地域の自然、食文化、産業等について理解を深める
- ●新鮮で安全な食材の確保
- ●生産者や生産過程等を理解することにより食べ物への感謝の気持ちを育む
- ●生産者側の学校教育に対する理解と連携・協力関係の構築
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オゴオリジナル
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小郡市の学校給食においても、生産者による農産物の納品や生産者との交流給食等を通じて、生産者との結びつきの強化、学校現場における食育の推進につなげてきました。このように地産地消の機運が高まっている中、さらなる上昇気流に乗るべく新たな取り組みに着手することとなりました。それが、生産者との共同開発による給食献立(オリジナル献立)の作成です。生産者こそ、「食材を活かすプロフェッショナル」。その“専門家”たちとタッグを組むことにより、給食の食材として使用される地元の野菜を最大限に活かそうというのがこの取り組みの狙いです。
第1回試作会
はじめの一歩として、平成27年7月29日に御原校区公民館において試作会を開催しました。学校給食課の調理員と「小郡市食と農推進協議会」のメンバー(生産者5名)が手と手を取り合って進めているこの企画。今回は夏野菜をメインにした献立を作成しました。
いずれも味は好評!あとは、大量調理の学校給食の献立に取り入れられるような工夫が必要です。
第2回試作会
オリジナル献立の作成に向けて、平成27年11月11日に2回目の試作会を開催しました。今回も学校給食課の調理員と「小郡市食と農推進協議会」 のメンバー(生産者5名)が一緒になって試作を行いました。生産者については学校給食用にも野菜を納品してもらっており、小郡市の学校給食には欠かせない存 在となりつつあります。今回、試作した献立のメインとなる食材は、里芋、白菜、大根といった、いずれも冬にかけて美味しさの増す食材たちです。
さすがは冬野菜!心も体も温まるような献立が完成しました。今回、試作した内容を学校給食に取り入れられるよう工夫していくことで献立表に名を連ねるこ とができるよう検討していきます。今後も安全な地元食材を最大限に活かした給食の提供に向けて、生産者や地域と連携を図っていきます。(上段左から時計回りに)里芋のそぼろ煮、マーボー白菜、里芋と豚肉のオイマヨ炒め、だご汁、大根の梅マヨネーズサラダ、白菜と豚ミンチのとろとろあんかけごはん試作した献立を学校給食に取り入れました!
昨秋実施の冬野菜をメインにした試作会においていくつかの献立を作成しましたが、その中から3つの献立が今冬の学校給食に取り入れられました。いずれも冬に大活躍する野菜たちを使用したものです。その中から今回は2つの献立を紹介していきたいと思います。
レシピ(PDF:93KB)まずは、「大根の梅マヨネーズサラダ」です。大根は日本人の食に欠かせないものとなっています。そんな大根をふんだんに使用し、梅の風味を効かせマヨネーズ仕立てにしました。小郡市の学校給食では大根を使った和え物がいくつかありますが、今回のような味付けで提供するのは初めてと言えます。平成28年2月1日に小学校で、2月12日に中学校で提供されました。
続いて、「マーボー白菜」です。マーボー豆腐はいまや学校給食の定番とも言える献立となっていますが、豆腐ではなく白菜を代用して作られたのが今回の献立「マーボー白菜」です。寒い冬にはもってこいのあったかメニューです。平成28年2月15日に自校式小学校で提供されました。
今回のようにオリジナル献立を活用することで、児童・生徒たちは自然の恵みを知るとともに地域の農や食への愛着や理解を深めることが可能となります。今後も「小郡市食と農推進協議会」と一体となった取り組みを強化していくことで、子どもたちの食育推進と地場農産物の利用拡大に努めていきます。
このページに関するお問い合わせ
小郡市役所 教育総務課 学校給食係
〒838-0115 小郡市大保1476番地(小郡市立学校給食センター内)
電話:0942-72-4610 / ファクス:0942-72-4619
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