7月20日(土)弥生時代のご近所の様子は?

 

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 令和元年度考古学講座第1回講座が、20日小郡市埋蔵文化財調査センターで行われました。
 講師となったのは、4月から鳥栖市との交流人事で小郡市に来られた文化財課職員の大庭敏男さんで、テーマは「弥生時代の鳥栖」でした。


 講座では、鳥栖市内の弥生時代の特徴的な遺跡として、鋳型の出土など青銅器を製作したことがうかがえる安永田遺跡・本行遺跡・藤木遺跡、王墓として、柚比本村遺跡・内畑遺跡・藤木遺跡、戦いの犠牲者の墓などが紹介されました。


 弥生時代の初期から中期にかけて集落遺跡や墓地遺跡が拡大、さらに後期になると同時代の吉野ケ里遺跡や平塚川添遺跡のような大型ではないけれど環濠集落が点在してきてくる変遷も説明されました。


 鳥栖と小郡の境は、人為的に引かれた直線であることからも、弥生時代のご近所はどのような関係があったのか?

 まさに人事交流でこそできる研究を深めてほしいと期待しています。