3月31日(土)花立で不戦の日、次世代へ語り継ぐ

 第10回花立お観音堂及び不戦の日祈念法要が営まれました。
 昭和20年3月31日、B29による大刀洗飛行場への2回目の空襲で、花立山周辺にも空爆が行われました。空襲では、花立山周辺の民家多数が全焼し、住民を含め軍関係者など、100人の犠牲があったと伝えられています。
 毎年この日に、地元の方々によって、戦争の悲惨さや空爆の激しさを今に伝える法要が行われています。
 如意輪寺の原口住職によるご供養と法話の後、楢原さんと帆足さんに、当時体験された話をしていただきました。楢原昇さんは、「花立は唐芋でなんとかしのげた」という食事の大変さや、「空襲で大火となっても、防空壕などで避難しているため、消火活動ができなった」ことなどを話してくださいました。また、帆足和子さんは、お母さまが昭和18年に台湾に渡るときに、魚雷での攻撃にあい、独りぼっちになったつらい体験についての話をされました。
 春の素晴らしい季節、平和でいることへの感謝をかみしめる時間でした。