8月11日(日)懐良親王が旅籠油屋に降臨!?

 大原合戦660年記念の「懐良親王博多人形展」が3日から旅籠油屋で開催され、11日見学いたしました。


 博多人形師の二代西頭哲三郎さんが手がけた作品約100点が展示され、圧巻の空間となっていました。
 西頭さんは県の無形文化財保持者のお父様の下で技術を伝承され、新作博多人形展で通産大臣賞受賞、天皇家、宮家などへ作品を献上されるなど高い評価を受け、新伝統工芸士に認定され、福岡県知事表彰優秀技能者を受賞されています。


 懐良親王像は、2014年に菊池市に寄贈されたものと同時に作られたもので、写真などない南北朝の時代であるために、あらゆる文献資料や『武王の門』などの小説も読みこまれ、時代を想像されながら作られたというものでした。
 西頭さんの特長である化学顔料を一切使わない天然の素材の色付けに、博多人形の生命の繊細な「面相」に、懐良親王の気品があふれていました。目線の先には大宰府か、京か、あるいは海外を見ているのか?すばらしい人形に660年の時代を繋いでいただいた思いになりました。


 歴史文化の発信拠点として期待される旅籠油屋で、今回 西頭さんの博多人形展を開催されたことは、本当に意義深いものとなりました。

 

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